初めまして。スタッフの藤井と申します。
この椿日記にも度々登場させていただきますが、残念ながら、店長のように高尚な知識や文章力を持ち合わせておりませんので、いたってフランクな内容になるかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
さて、そもそも私が何者なのか、ということなのですが、約2年半前にスタッフとしてお店に立つ以前は、
何を隠そう私はこのお店に足しげく通うお客様の一人だったのです。
きっかけは一冊の雑誌に掲載されていた、百花堂定番商品の房バッグ。


着物ユーザーの私は、着物に似合う、気の利いた素敵なバッグはないものかと常々探していたのですが、
紫地の縮緬に南天の絵が描かれていたその房バッグは、その存在感ゆえに、強い衝撃を持って私の目に飛び込んできて、いつまでも私の心を離さなかったのです。
「このバッグを実際見てみたい!」とすぐさま大阪から京都まで飛んで行って、百花堂の扉の前に立ったものの、ものすごーく入りにくい雰囲気の店構えに足が一瞬竦みました。
しかし、そのドア越しに見えるのはお目当ての房バッグではありませんか!
しかししかし、
その先には切れ長の涼しい目をした(≒冷たい感じの)おしゃれな黒髪の女性(=店長)が一人佇んでいるではありませんか。
…うーん、やっぱり入りづらい!
私みたいなおしゃれに疎い人間は、相手にしてくれないかもしれない。
意外と店内は狭いし、そんな中であの店員さんと二人っきりになってしまうとなると、その緊張感と圧迫感に私は耐えきれるのだろうか。
そんな葛藤を悶々と繰り広げていたものの、
こちらに向けてディスプレイされているその房バッグが、私に微笑みかけているように見え(もはや妄想の域)、
いつの間にやら不安材料よりも房バッグの誘惑のほうが私の心を独占してしまっていたので、
「ええい、ままよ」とついに意を決して重い扉を開けたのです。
店員さんの視線を受けて緊張しながらもすかさずお目当ての房バッグを手に取りました。
するとその黒髪の店員さんはさり気なく近くにきて、商品の説明を滔々としてくれたのです。
まあ、その説明が懇切丁寧で、その希少価値からも、実用性からしても、ますますその房バッグが欲しくなった私は、「これ、買います!」という言葉が喉まででかかっていたのですが、よくよく聞くと、もっと素敵な柄の房バッグが今後も登場することが判明し、一旦その言葉を飲み込み、また近いうちに新作の房バッグを見にお店を訪れることを約束し、その日は何も買わずに店を後にしました。
不思議なことに、入る時はあんなに気後れしていたのに、帰る頃には、商品を何も買わなかった後ろめたさを感じるどころか、店長さんの商品に対する豊富な知識をもっと聞きたい、百花堂の商品をもっと知りたい、と思うまでに至ったのです。
こうして私と百花堂のお付き合いが始まり、以後も新作の房バッグを見にお店にお邪魔しては美和さんと楽しくお話しするだけして帰る日が何回か続きましたが、その後やっと運命の房バッグに出会い、購入に至ったのです(以下の写真がその房バッグです)。


そして縁あってスタッフの一員となった現在でも、新作が店頭に並べばワクワクし、次第に自分も欲しくなり結局購入してしまうという、まだまだ百花堂の一ファンであります。
こういう経緯でスタッフになったものですから、当店に恐る恐る入ってきてくださるお客様の気持ちは一番良く理解しているつもりです。
だからこそ、百花堂が特別な商品を、特別なお客様だけに提供している特別なお店というイメージを払拭させたい。百花堂をもっと身近に感じてほしい。
その橋渡しができるような、そんな存在でありたい。
特に私はそう思ってお客様と接しています。(もちろん、店長以下スタッフ全員同じ気持ちです)。
ですから、このブログを見ていらっしゃる方で、今後百花堂に行ってみようと思ってくださっている方、
一度、お気軽に百花堂へお越し下さい。
以前お店の前は通ったものの、店内に入るには至らなかった方、
今度は遠慮なくお店に足を踏み入れてみてください。
以前お店の中には入ったものの、商品をじっくり見ることができなかった方、今度は沢山の商品を手にとってご覧になってください。
時間が許せば是非スタッフともお話ししていただければ幸いです。
私たちはもっと皆様とお話しをしたいのです。
ですから、昔の私のようにお話ししに来ていただくだけでも、商品を見に来ていただくだけでも大歓迎です。








藤井さん、ブログデビュー、Congratulationです(パチ・パチ・パチ)
初の力作を読ませて頂きました。藤井さんの1ユーザーとしての視点が、凄く伝わってきましたよ。
この文章の中には、百花堂に対する藤井さんのセレンディピティ(偶然幸運に出会う能力)が如何に作用したかの物語が、活き活きと表現されてますよね。
藤井さんが1冊の雑誌記事との偶然的出会いから、百花堂に辿り着いたように、セレンディピティによる百花堂ファンが拡大していくことを願ってます。
みなさん、そんなに入りにくいですか?
独特の雰囲気があるとは言われていますが、お好きな人にはどこまでも裏切らない、こだわりのある店でありたいと思っています。だからと言って、特別な人だけのものと思わないでほしい。
私はみなさんとは何でも気さくにお話したいと思っています。
かつての藤井のように、お話するためだけに来てくださってもかまいません。
そのために、素敵な古い建物の2階という場所を選び、直接みなさんと触れあえるようなプライベートな空間を大切にしているのです。
きっと楽しんでいただけると思います。
このブログを読んで興味を持った方、
気軽に声をかけていただけると、私たちは単純に調子に乗るかもしれません♪
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Fujimuraさんへ
私には語ることのできない生の声を届けてくれたと思っています。
みなさんに近い立場で発信してくれることを期待しているのですよ。
房バッグ、美しいですね〜〜。
ターコイズの房が揺れる姿もさらさらしててエレガントなんだろうな〜。
思わず“誰が袖”のように、身につけている人の面影を追ってしまいそうです。
Fujimuraさんへ
早速コメントいただきありがとうございます。
人生、何がどう作用していくかわからないものですよね。たった一冊の雑誌によって百花堂と出会えたことで、今の私の人生がどれほど豊かになったか知れません。
そういう小さな出会いをこれからも大切にしていきたいです。
たけちゃんさんへ
そうなんです。房が揺れる様子は、もううっとりするぐらいエレガントなんです。
もしかしたら、持っている本人より房バッグのほうが周囲の方の印象に残っているかもしれませんね。
百花堂の商品に負けないぐらい、印象に残る女性でありたいものです。
たけちゃんへ(美和より)
このバッグに関しては大正時代の縮緬や西陣織などにこだわっています。
現在では真似のできないような色気のある雰囲気、あのエレガントな個性はハンドバッグとしてアクセサリー感覚で持つとちょうどいいんです。
あの房の揺れる趣といいのは素敵な女性が残す香りのような印象を与えると思います。
※上の藤井のコメントとちょっとかぶっていますが、やや同時にコメントしたみたいです。
ドキドキしながら読みました。緊張しいの私は、実は店に立っている立場でありながら、入ってこられるお客様に対して未だに〈HYAKKADOを気に入ってもらえるかな〉とドキワクしてます。
出会いはとても大切。
それはものづくりに間違いなく影響してきます。
藤井さんもその中のひとりなんだけどね。
maoさんへ
確かにそういう意味ではいつまでもお客様と接する時はドキワクしますよね。
百花堂らしさを失わないような接客に努めなければなりませんが、あまり気にしすぎてお客様とのコミュニケーションを図れなくなってしまうのもいけないので、できるだけお客様がリラックスしていただけるように、と思っています。