生けたての時は卵のような形をした清らかな、玉のような蕾でした。
花びらの分かれ目もない、ただ純白のふっくらとした蕾。

閉店後の夜のこと。
やがて少しずつ花びらの線の割れ目ができ、ほのかな芳香が漏れてきました。
何なの、何が起こっているの、、、と近寄って見ると、
目に見えるように、肉厚・純白の花びらを開かせていきます。

溢れ出る芳しい香り。
純白の花びらの奥に何やら紅いものを覗かせます。

ドキドキする期待感を胸にしまって、その日はドアを締めて帰りました。

翌日、ドアを開けると充満する甘い香りにびっくり。
また大山蓮華の花はこうごうしく完璧な花姿で私を迎えてくれました。
(掛け花なのでちょうど目線の正面に)

大山蓮華door大山蓮華

ドアガラス越しに見た掛け花。

花びらの質感が独特で、植物性というより、純白のクリームのようなまったり感があります。
天女花と形容されることもあるようですが、まさにそんな感じの気品と気高さを感じます。
極東の木蓮(マグノリア)の種のなかではやや小振りで可憐な花姿。
清楚なのに官能的な存在感です。

大山蓮華大山蓮華-花器

香りも見た目の印象を表現したような匂いです。

甘いエキゾチック・フローラル(イランイラン調)にグリーン、フルーティーの爽やかさを伴った香り。
香水ではL’INSTANT DE GUERLAIN(ランスタン ドゥ ゲラン)が似ているようです。

花器:巾着型竹籠(大正時代)
置くとふっくらした巾着袋のようにユニークなフォルム。結びの竹もかわいらしい。

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