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HYAKKADO 百花堂
2002年5月、京都三条通りのSACRAビルにてショップ・オープン。花と和をテーマとした、独自の世界観を発信。洗練された和のファッションとして、話題を呼ぶ。2004年よりオリジナル・テキスタイルを使ったシーズン・コレクションをスタート。京都発のファッションとして、国内外のおしゃれな知性を持つ女性ファンより支持を集めている。
詳細
Information
2012年5月4日〜11日
恵比寿三越1階クロスイーギャラリー
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ジゴ袖ジャケット

鳩ドレス

揚羽蝶スリーブドレス

揚羽蝶アクセサリー

椿ブローチ

椿コクーンバッグ

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ブランドヒストリー、商品、テキスタイルなどについて順次紹介します
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HYAKKADO デザイナーとスタッフが語るこだわりの世界観。私たちのコーディネートやプライベートにも注目!
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春、山地の林下でひっそりと愛らしい白い花(芍薬より小振りの)を咲かせる山芍薬。
秋には打って変わって、山中で見かけるとギョッとするような奇妙な実をつけます。

グリーンのさやの中に嘘みたいに鮮やかな実をぎっしり覗かせ、色の対比が際だっておもちゃのよう。
自然の山中で見ると相当目立つでしょうね。

ピリっと小粒で効いた赤い蕾の水引草が気まぐれに空間を埋めています。

水引草、山芍薬の実

山芍薬の実山芍薬の実2

そうこうするうちに、さやが反りくり返ってさらにグロテスクに(右)。モザイクかけないとダメ?

おそらく自分では選ばない花ですが、これも山野草。奥深い山中で存在を主張しなければならない自然の摂理に感服です。

前回お話しました山口小夜子さんの追悼イベントでの、私(美和)の喪の漆黒スタイルをご紹介します。

こちらで紹介している写真はすべてHYAKKADOのアイテムですが、元々喪服というわけではありません。ただ、この場のために用意した、黒髪のヘアースタイルから黒絹の服、アクセサリーから足元まで上質の黒にこだわった漆黒スタイルです。

美和 喪服後ろ姿美和 ヘヤースタイル後ろ

ブラウスはしっとりとした錦紗縮緬(きんしゃちりめん)の喪服の反物生地を使ったボウタイブラウスです。写真では写っていないのですが、このブラウスのボウタイには家紋が入っています。上等の喪服用の生地なので、赤を染めてから黒の草木染めを施した、まさしく真っ黒な絹のブラウスです。このような上質の絹を肌に纏うと、神聖な気持ちになります。

スカートは現在コレクションページでご紹介しているLACE UP SKIRT(後ろ編み上げスカート)です。前は花の地紋の綸子とシルクサテンで切り替え、後ろに夏の喪服用の絽をフリルとしてふんだんに使っています。もちろん、喪服用のスカートではなく、お呼ばれにぴったりのスカートですが、今回はファッションモデルの小夜子さんを華やかな人々とお送りするためにこれを着用しました。

ヘアースタイルはセンターパーツに分けた黒髪を後ろへ少しカーブさせながらまとめたクラシカルな”耳隠し”スタイル。フォーマルな席でクラシカルなヘアースタイルをするのが私のこだわりです。また今のファッションでは十分、”気分”ですね。

約1000人の参列者がダウンスタイルかシンプルなまとめ髪をしているなか、なんと偶然にも女優の真行寺君枝さんと同じヘアースタイルなのでびっくりしました。彼女のシニオンは咲きほころんだばかりの美しい艶々の黒椿のようでしたが、私のは今にも根本からボトンと落ちてしまいそうな大輪の黒椿(←こだわりたい)。

蝶のように舞う小夜子さんにちなんで、大輪の黒椿にはたくさんの蝶々をあしらいました。

蝶くしこうがい蝶こうがいup

明治時代のくしとこうがいです。黒鼈甲(べっこう)に金と白蝶貝の螺鈿(らでん)細工を施したもの。
これは確か15年ほど前に、堺の方(かた)から、与謝野晶子と一緒に女学校へ通っていたというおばあ様のものを譲っていただきました。私の大好きな蝶々モチーフの、素敵なエピソードを含んだ品物なので宝物として大切にしています。

黒鼈甲と言うと、樹脂や木材に漆塗りではないの?とおっしゃる人が多いのですが、写真のように光に透かしてみると天然の鼈甲らしい有機的な質感を見てとることができます。特上ものは黒でも鼈甲が多いですね。

このようなくし・かんざしを百花堂で販売していますが、使い方がわからないとおっしゃる方がほとんどです。本来日本髪に使っていたものですが、私は写真のように、セットしたまとめ髪に飾りとして挿しています。
改めて別の機会にこれらのアンティーク・アイテムをご紹介します。

美和 喪服アップ黒椿ブローチ

胸元には黒椿のブローチをつけています。おしゃれ用のブローチですが、真っ黒のドレスに真っ黒の椿ブローチはとってもシックです。一般に喪服にはあまりアクセサリーをつけませんが、パールとオニキスはよいとされています。

オニキスではなく、樹脂のブローチです。
赤椿、白椿のブローチはHYAKKADOの定番アクセサリーですが、黒椿のブローチが密かに誕生しました。
フォルムも一新、洗練されたデザインになってリニューアルしています。近いうちに詳しくご紹介します。

HYAKKADOはブラック・フォーマルのブランドではありませんが、TPOに応じて、着る人の気持ち次第で幾通りにも使い分けることができます。どんな場合でも、とりあえず判で押したような無難スタイルはちょっとつまらない。非日常のスタイルはしきたりのなかでも、その日のために、送る(祝う)人のために、心を込めて自分らしいこだわりを持つことが大切だと思います。

喪に限らず、HYAKKADOでは改まった正装として上質シルクのドレスをご用意しております。特に漆黒スタイルはHYAKKADOのおすすめです。

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昭和初期の銘仙を使ったブラウスを紹介します。(→銘仙について

シルク生地の軽いハリ感を生かした、大きめのコクーン(繭(まゆ))型パフスリーブのボウタイ・ブラウスです。一見、クラシカルなデザインですが、大げさに膨らむパフスリーブと、蝶結びのボウタイの大きめリボンがエッジを効かせ、主張のあるブラウスです。ボウタイは蝶結びはもちろん、ひと結びしてアスコット・タイ風にしても素敵。

パフスリーブを形づくるギャザーや、前身頃、後ろ身頃に入れたギャザーの加減によってハリ感のあるボリュームを絶妙につくり出しています。

今の気分いっぱいのクラシカルなデザインの中に、艶やかさ、エッジ感を取り入れています。

ヒップハングのボトムに入れて着用可能な着丈です。ボトムから出して着るときはオーバーベルトを使用するとおしゃれです。

木の実柄コクーンスリーブブラウス木の実柄ブラウス後ろ

黒地木の実柄銘仙・コクーンスリーブブラウスと黒絽タックスカート、正絹組紐(くみひも)ベルト

木の実柄銘仙アップ
シックな秋柄、黒地・木の実柄(銘仙)マスタードの実がかわいい。後ろは黒蝶貝の貝ボタン。

アザミ柄コクーンスリーブブラウスとタイトスカート絞りフリルタイトスカート

赤地アザミ柄コクーンスリーブ・ブラウスと後ろスリット・タイトスカート
タイトスカートは黒繻子(サテン)と黒羽二重の2色切り替え、後ろのスリットに赤地絞り染めのフリルを入れて

アザミ柄コクーンスリーブブラウスアザミ柄銘仙UP

赤地にグレーと青緑のアザミ柄はどこかアールデコっぽい。クリスマスにもおすすめ

クラシカル気分をセクシーに着こなすには、大人っぽいタイトスカートとウエストマークベルトがおすすめです。パンツにヒップハングのオーバーベルトをするとかっこいいと思います。

私自身このシリーズのブラウスを大変お気に入り(グレー地青緑)で、個人的にヘビーローテーションで着ています。そのうち着用例をお見せするかも。。。

表地:絹100% 木の実柄:完売/ アザミ柄:完売

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9月19日、夕暮れ時の築地本願寺へ、山口小夜子さんを送る会に参列した。
この日は小夜子さんのお誕生日。

切りそろえた漆黒の髪と陶器のような白い肌に切れ長の眼、紅色の薄い唇。コントラストの強い、新しいエレガンスの価値観を世界に証明したひと。これほど印象的なインパクトを与える女性は他に存在するだろうか。

松岡正剛氏と山口小夜子さんの対談(同色対談「色っぽい人々」)で、小夜子さんは、”白の闇ははじかれるような恐怖があるけれど、黒の闇は温かみを感じる。包まれている、内側の闇の色。”そう話していた。私はその言葉を思い出しながら、喪服用の反物でつくった絹のブラウス(ボウタイに家紋が入っている)と、牡丹の地紋の綸子とシルクサテンを切り替え、喪服用の黒絽のフリルをたっぷり挟んだ絹のスカートを着て出かけた。包まれているような温かみを感じる、闇の色の服を着て、今夜は小夜子さんに逢いに行く。

sayokodance

祭壇の左右のスクリーン上では小夜子さんの舞うシルエットの映像がリフレインされていた。

読経の流れるなか、羽衣を着て舞うシルエットは風のように、蝶のように、花びらのように変幻自在する。細い指先を添えた横顔は少女のよう。この映像は57歳で逝った最近の小夜子さんの舞だと聞いて驚いた。

「山口小夜子さんを送る会」よりメッセージカードが配布された。とても素敵な文章だったのでこちらで紹介しようかと思っていたけれど、松岡正剛氏のブログセイゴオちゃんねるで掲載されていたので是非、見て欲しい。
追悼式の様子も臨場感があり、小夜子さんへの想いとともにあの幻想的な追悼式の一部始終が甦り思わず感極まる。

私たちは、生まれたときから洋と和が混在している文化の中で生活していますが、
細胞のなかには必ず「日本的なもの」が存在しているとおもうんです。
いま、新しく「蒙古斑革命」というプロジェクトを始めているんです。
「山口小夜子さんを送る会」メッセージカードより

小夜子さんは遠い世界へ旅立ってしまったが
私たちなりの日本人の美意識を探る旅を引き継いで行きたいと思う。

松岡正剛氏と

尊敬している松岡正剛氏にお会いする
このたびは一生忘れられない素敵な追悼式に参列させていただきありがとうございました

真行寺君枝さんと
女優の真行寺君枝さんと
私の斜め前にお座りになったとき、美しい横顔、シルクタフタのドレス姿、物腰のしなやかさにすごいオーラを感じた。あの大勢の中で唯一私と同じ髪型だったのでちょっと照れたが気になっていた。声をかけるとても気さくで優しく応えてくださった。あの素敵なドレスは真行寺さんご自身のお手製のものだそう。

このたびは小夜子さんに素晴らしい人たちとのご縁をいただいた。
小雨のなかで小夜子さんと過ごした夜は私の記憶としてずっと遺るだろう。
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神秘的な魅力で一世風靡(資生堂ものがたり)
資生堂CM 山口小夜子F資生堂CM 山口小夜子B

真行寺君枝さんは資生堂のCM「ゆれる、まなざし」のイメージが強く、魅力的な人とは知っていたが、改めてこんなに独創的でクリエオティブな方だということを知りました。

クラッシックコレクションの人気アイテム「タックスカート」でおなじみの銘仙についてご紹介します。

銘仙は大正末〜昭和初期に大流行した絹の絣(かすり)です。

明治20年代に東京日本橋に開店した伊勢崎太織の販売店が「めいせんや」の旗を立てて売り出したのが最初で、江戸時代に緻密な織物を「目専」または「目千」と呼んだのがその由来と言われています。後に「銘仙」の文字が使われるようになると他地域でも銘仙が生産されるようになりました。

型紙捺染をした糸を使うことによって自由で斬新な配色・デザインを生み出しました。銘仙が市場に出た期間は短いのですが、当時の若い女性のポピュラーな反物として愛用されたため、大変ファッショナブルなものを発見することがあります。

解(ほぐし)模様絣…経(たて)糸に型紙捺染をした糸を使う
緯総(よこそう)絣…緯(よこ)糸に型紙捺染をした糸を使う
併用絣…経糸、緯糸ともに型紙捺染をした糸を使う

型紙捺染をした糸を使っているといっても、プリントではなくあくまで絣。絣糸の乱れによる曖昧な輪郭線と不均一な糸味が魅力的です。きものだったとは思えない斬新な色、ポップなデザインが銘仙の醍醐味ですね。

HYAKKADOでは
コンディションがよいこと(できれば未使用の反物、布の強度を検査する)
色、柄が私たちの好み百花堂好み)で、素敵であること!

百花堂好みとは、色・風合いが艶やかで洋服として見ておしゃれであること
当時らしいアールデコ柄、幾何学柄、抽象画(モンドリアン、カンディンスキー、クレー等)風のもの
具象的ハイカラモチーフ柄(サイコロ柄、本柄、マッチなど)、自然(花、動物など)

この条件で生地を探し蒐集しています。
いくらポピュラーだったとはいえ無尽蔵にあるわけではないのですから、こだわって蒐集するのは大変なことです。近頃は急速に減っていますし、ますます貴重な存在です。

銘仙9パターン

HYAKKADOで使っている銘仙の写真。既に販売したものと、これから紹介するもの。
過去に販売したものはすべて記録しているわけではないがどれもすべて記憶している。

1反の反物からできるスカートは1枚か2枚。
生地との出会いは私たちにとって運命的なものを感じますし、お客様にとってもそれは同じこと。
まさに出会いを楽しむ、そして愛用する人とともに生きていくものなのです。

製品は、小幅(33cm)という制約の中で、生地の特徴(銘仙はパリッと軽いハリ感と光沢感)を生かしたデザインを心がけています。

今後は少しずつ、銘仙を使った商品を紹介します。どうぞお見逃しなく!

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