鉄線といえば深く鮮やかな紫色ですが、
今回は紫がかった鉄さび色の渋い花をつけたベル鉄線を生けています。
骨董の器に生けると、渋さのなかに優雅を見出せそうな花です。


先がカールした花びら。
シルエットは鐘を思わせます。

鈴なりにぶら下がる、清楚な白の鯛釣草の花。
可憐でユニークな花のかたちです。
端午の節句時分に必ず生ける花菖蒲。
毎年のことながら、りりしい姿に惚れ惚れします。





この水盤ではよく”七宝”の花留めを使っていましたが、今回初めて”水紋”を使いました。
大正〜昭和初期のもの。
剣山より風情があるので足下を見せても素敵です。
桜はもう堪能しましたか?
今年のおてんとう様はでかしましたね。
開花が早いと思えば、ぐっと冷え込んでブレーキをかけ、じわりじわりと冷気を緩め、雨にも降らさずに、気がついたら初夏を思わせるぽかぽか陽気。桜の花たちも安心してマイペースに咲かせています。
例年なら京都の南から少しずつ北上して咲くところ、今年はまったくバラバラに、好きなときに好きなだけ咲いている様子。
日本中の桜が一斉に咲き、一斉に散る、潔さの美学だとかなんとか賞賛する人も多いけれど、
私は、気ままに、気が済むまで咲き尽くす、平和な桜が好きですね。
気が済んだ頃には雨をたっぷり降らせて、洗われた新緑を拝ませてくださいな、おてんとう様。
さて、店でも最後の桜となりましょうか、
牡丹色の芍薬と八重桜を生けています。


