高級絹織物の代表、大島紬を紹介します。

手作業による絣(かすり)合わせによる先染めの絹織物です。
インド、スマトラ・ジャワ・チモール島などのスンダ列島にひろく伝わるイカットを起源とし、7世紀頃から奄美大島で織られていました。幕末までは薩摩藩の献上品として用いられ、明治10年(1877年)に一般に商品として進出しました。

南国の香りの、どこか異国情緒を感じるのはイカットが起源だからでしょうか。
ソテツやハブの皮、魚の目など奄美大島の自然をモチーフにしたものが多いようです。本州にはない独特の魅力を感じます。

それらは微細な十字や亀甲の柄を並べて織り出されています。針で経糸と緯糸の絣柄を1本1本合わせながら織り進む高度な技術です。丹念な織り、精緻な模様、渋くて艶のある色。ひと目見て大島紬とわかる、他にはない特別の織物です。

大島紬

百花堂で製品として使ってきた泥大島と泥藍大島の写真

  • 泥大島……車輪梅(シャリンバイ)の煮汁で20回染め、泥田に1回浸ける。この工程を3〜4回繰り返し、染色された糸を用いて織られた紬。深みのあるしっとりとした光沢をもつ黒色と薄茶色の織り柄が特徴。
  • 泥藍大島……植物藍で先染した糸を絣むしろにしてそれを車輪梅(シャリンバイ)泥染で染色したもの。泥染特有の渋い黒地、絣(かすり)柄の部分が藍色で表現された華やかで上品な紬。

百花堂では魅力がある(大正時代〜現代)大島紬をコレクションしています。
その中から、特にくっきりと緻密で細かい柄のものは扇子や小振りのバッグ、帽子などの小物、
ちらりと見えても効果的な、ジャケットの裏地として使用しています。
大振りな柄は生地のハリ感を生かしたタックスカートなど、大胆に使っています。

大島紬のきものは代々伝えていきたい一生モノ。
百花堂の製品も長く愛用いただけるような飽きのこないデザインを心がけています。

今後、少しずつ大島紬を使った製品を紹介します。
この紬の素晴らしさを伝えながら、種類を増やしていきたいと思っています。

……………

以前、お世話になっている奄美大島の大島紬村へ伺いました。
手作業による大島紬の生産工程を丁寧に説明していただき、高度な伝統技術に改めて感動しました。
こちらでは生産工程の見学、体験ができます。
大島紬村の職人さんが織り上げた大島紬を直接購入することができる、納得の贅沢体験です。
素敵なお土産もたくさん揃っています。

日本の南国、奄美の自然も満喫☆!夏が近づくと行きたくなります。

泥大島ブックカバー
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